安倍首相が米議会で初めて演説をして、大受けだったと
ニュースが報じている。
テレビのコメンテーターも歴史的快挙だと喜んでいる。
韓国はすでに6回も演説したことがるのに、何が快挙だ!
その演説全文を読んでみたが、アメリカに媚びたその自虐史観
にムカムカした。
「民主主義の輝くチャンピオンを大使として送ってください
ました」とか、「日本にとって、アメリカとの出会いとは、
すなわち民主主義との遭遇でした」とか、よくこんな
醜悪な媚びを連発できるものだ。
安倍首相は「民主主義はアメリカからの贈り物」と思っている
らしいが、とんでもない自虐史観だ。
昭和天皇が敗戦翌年の「新日本建設に関する詔書」で、明治大帝の
「五箇条の御誓文」に還って民主主義を進めればいいと
仰ったことを安倍首相は知らないのか?
それは「日本の民主主義は戦後の輸入品ではない」という意味
だったのだ。
しかも過去の日米戦での米兵の死に「深い悔悟を胸に」抱く
そうで、「戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、
歩みを」刻んだそうだ。
日米の戦争は、日本側から甲案・乙案を提出しても拒否された
ことが原因であり、避けようがなかった。
それをどう反省すればいいのか?
そんなに先の大戦に「悔悟」の念を抱き、「痛切に反省」をして
いたら、靖国神社の英霊に対してなぜ「顕彰」が出来るのか?
靖国神社は「顕彰」の施設であって、よく戦ってくれましたと、
戦死者を英雄として讃えるための神社なのだ。
今後、安倍首相が靖国参拝をしても、わしはアメリカのポチに
成り下がった奴が、英霊を愚弄するんじゃないと怒るしかない。
しかし、あれほどアメリカの戦争を「自由」と「民主主義」の
「正義」の戦いとして持ち上げ、日本を「悪の帝国」にして
しまう安倍首相の演説を、日本の自称保守派はなぜ喜べるのか?
わしには理解不能だ。
しかもやたら民主主義を強調するくせに、辺野古の基地問題も、
安保法制も、すべて米国と先に決めてしまい、国会審議は
後回しでいいと言うのだから、どこが民主主義なんだ!?
安倍首相の演説は、過去の日本を「悪」とする「東京裁判史観」
に嵌ってしまっていて、今後もアメリカを宗主国として、
アメリカの起こす侵略戦争には、すべてついていくと宣言した
ようなものだ。
まさに「戦後レジーム」の完成である!
実に不愉快な演説だが、日本人はアメリカ・コンプレックス
が強いから、嬉しいのだろう。
バカバカしいとしか言いようがない。