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小林よしのり
2015.4.26 03:23

黒人奴隷への謝罪と賠償はあり得るか?


東京新聞に木村太郎氏が書いているのだが、オバマ大統領が

過去の米国の奴隷について、ホワイトハウスから正式な謝罪

をし、賠償金も伴うものになるという話がある。

 

米国政府は第二次大戦中に強制収容された日系人に対して、

一人2万ドル(290万円)の賠償金を支払っているから、

理屈上は黒人奴隷に対しても、謝罪・賠償を行わなければ

ならない。

 

だがアフリカ系奴隷と言えば、少なくとも二百万人以上は

いるのだから、奴隷労働をその子孫たちに賠償するとなると、

総額592千億ドル(約7100兆円)にもなり、一人あたり

17千万円以上になるという。

 

そんなべらぼうな金額を支払って、米国民が納得するのだ

ろうか?

いくらオバマ大統領がレガシーとして、そんな歴史的英断に

踏み切ろうと思ったとしても、現実的にはあり得ないと思う。

 

日本国内の左翼的な自虐史観の人々は、慰安婦問題などで

国家の「謝罪」を主張するが、政府が公式に「謝罪」したら

「賠償金」を伴うことになる。

つまり国民の税金から支払わねばならない。

 

左翼自虐史観の人々は、国民に向かって「お前たちの税金で

アジアの20万人(大嘘)の元慰安婦に謝罪・賠償しろ」と

主張しているのだから、受け入れられないのは当然ではないか。

 

もちろん日韓基本条約(1965)で、日本の賠償は「完全かつ

最終的に解決された」と条約文にも明記されている。

もう日韓の過去の問題はすべて解決されているのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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