ゴー宣DOJO

BLOGブログ
小林よしのり
2015.4.7 02:34

中学検定教科書の慰安婦記述


中学の検定教科書に「慰安婦」の記述を載せたのは、

「学び舎」という出版社のものだけらしい。

ほぼ載ってないのなら、ずいぶん進歩したものだ。

 

慰安婦問題は、国ごとの売春の観念の差が大きくて、

大人にだって説明が難しい。

 

従軍とは何か?売春とは何か?公娼とは何か?

パンパンとは何か?キーセンとは何か?

女衒とは何か?人身売買とは何か?

性奴隷とは何か?花魁・吉原・花街は文化か?

戦前の貧困とはいかなるものか?

 

ありとあらゆることを説明できなければ、慰安婦を

説明したことにならない。

残念ながら、現在の自称保守の論客でも、それが

出来る者はいない。

ましてや中学生に誰が説明できる?

 

したがって、慰安婦に関しては、日本人の一般的な

良識としての判断をした方が良い。

売春に関わる知識を、中学生に教えていいわけがない。

PTAが阻止すべきである。

 

売春も文化とするか、悪とするかで、慰安婦に対する

評価が国ごとに違ってくる。

欧米では慰安婦はなぜ「性奴隷」という認識になるのか?

なぜ安倍首相は米国で「人身売買」と言ったのか?

そこを知らずに慰安婦論争をしたって意味はない。

『新戦争論1』を読んで、これを基礎知識として、

語るべきである。

 「ゴーマニズム宣言SPECIAL」『新戦争論1』

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ