ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.4.6 10:10日々の出来事

靖ペン神社を作りたい


ライジングの仕事を終え、また例の大作のペン入れに復帰

したが、調子のよかったGペンを捨てられず、引き続いて

使っている。

 

だがそろそろ危ないかな?という状態になってきた。

若干、ハネが悪くなってきて、細い線のキレに疑問符が付く

ことが多くなってきた。

そろそろ変えるか?

 

今度はチタンの高価なペン先を使ってみようと思うが、

まだ今のペン先でイケることはイケるから、もったいなくて

思い切りがつかない。

未練がましいだろうか?

 

よく尽くしてくれた女はそう簡単に捨てられるものじゃない。

ババアになって使い物にならなくなっても、そうあっさりと

フレッシュな女に乗り換えることが出来るか?

それと同じことだ。

今のペン先は古女房みたいなものだ。

 

フレッシュな女に乗り換えても、その女がとんでもない

役立たずということが、往々にしてあるのだ。

新品のくせにサイテーの女というものがいる。

その時の腹立たしさは尋常ではない。

 

だから古女房の利用価値を考え出したりする。

キレが悪く、細い線は出せなくなっても、太い線は

今のままの方が描きやすいかもしれないなどと・・・

 

それでもいつかはボケてしまって、ぶっといまつ毛を

描いてしまって、ムカ――――――ッとしたりする。

このボロペン先め―――――――っなどと叫んでしまうが、

こいつもフレッシュな働き者だった頃があるのだ。

思い出は大切にしなければならない。

 

例えこのペン先を捨てる時が来ても、わしはこのペン先には

感謝したい。

よく頑張ってくれた。

お墓でも作って、英ペンとして、顕彰してやりたい。

靖ペン神社でも作りたいくらいだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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