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小林よしのり
2015.4.3 01:02日々の出来事

ただ黙々と絵を描く


絵というものは、久しぶりに描くとヘタになっている。

アイデアばっかり考え、コンテばっかり描いたあとに、

本格的に画稿に向かって描き始めるとヘタになっている。

なかなか満足な下絵が描けない。

 

昨日は夜2時まで描いて、今朝は8時から描き始めたが、

下絵は上手くなり始めた。

スムーズにデッサンが決まり、いい表情が簡単に描ける

ようになってきた。

こうなると余裕が出て、他の漫画家の単行本をペラペラ

めくって、「ほう、こういう目の描き方があるのか」などと

研究し、取り入れたりする。

 

しかし下絵が終わって、ペン入れの段階に行くと、

またヘタになる。

ペン先の一本一本の調子がつかめない。

細くてキレのある線がなかなか描けない。

Gペンの調子のいいときは、細い線もスマートに出せるの

だが、すぐペン先が潰れる。

丸ペンは固いから、紙にひっかかるので流麗な線が出ない。

まったく難しい。

一度描いて、消しゴムをかけて、下絵を消してみると、

ペンだけの線に幻滅するということもある。

実に腹立たしい。

絵の上手い漫画家はどうやって描いてるのだろう?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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