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小林よしのり
2015.4.2 15:49日々の出来事

女に主導権を取られる男は心配だ


スタッフ一名に女ができて、とうとう一緒に暮らし始めた。

それは構わんし、祝福してあげたのだが、問題は仕事に影響が

出ないかどうかだ。

 

男も女も異性に狂い始めると、明らかに生活態度が一変し、

相手に合わせ始める。

最近の男は主導権を女に取られるので、言いなりになってしまう。

それが心配なのだ。

 

漫画家なんて本来はヤクザもんだ。

仕事の依頼が来なくなったら、おしまいなのだ。

たまたま、わしは40年間、仕事をし続けている。

ほとんどの漫画家はとっくに描けなくなっている。

 

漫画家は普通、一本の連載が終了したら、そこでスタッフは解散、

次回作を描くときは、新たなスタッフを集めて仕事を始める。

スタッフは他の漫画家のアシスタントになるか、転職するかだ。

 

わしの場合はたまたま続くから、スタッフはまるでサラリーマン

のような安定した暮らしが出来ている。

油断してると、仕事なんかすぐなくなって転職だぞと言っておく。

 

女より仕事、女なんかいくらでも泣かして、ついてこれない女は

すぐ取り替えると決めている男は、いまどきわしくらいしか

いないかもしれない。

 

最近の男は弱い。女の方が強い。

だから男がダメになるときは、女のせいなのだ。

わしはそう思っている。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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