昨日、ゲンロンカフェが終わって話しかけてきた女性は
9・11以降、イラク戦争時にアメリカに留学していたという。
そのとき、クラスメート(全員アメリカ人)に、わしの
『ゴーマニズム宣言 テロリアンナイト』を見せて、
セリフを英語に翻訳して聞かせたらしい。
すると誰もが深くうなずいて、この作家の主張通りだと
共感していたという。
アメリカ人も一枚岩ではない。
色んな考えの者もいるから、イラク戦争にアメリカの
大義はない、侵略だという主張を受け入れる者もいたようだ。
そして、アメリカでは風刺漫画といえば、1コマか3コマ
程度のものしかなく、本まるごと一冊が風刺漫画として
出版されている日本の漫画の水準に、
全員、感動していたという。
彼女はそれが、日本人としてすごく誇らしかったと言っていた。
その上、日米戦もこんな風だったのかもしれないと、
ふと漏らした者までいたという。
ひょっとしたら、アメリカ向けに『戦争論』を翻訳して
出したら、ウケるかもしれない。
ただ、縦書きのフキダシの中に、横書きの英語が収まるかだ。
昨日の女性にはもっと話を聞きたかった。