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小林よしのり
2015.3.17 10:03

三原じゅん子の八紘一宇は文脈が正しい


三原じゅん子が「八紘一宇」という言葉を使ったからという

ことで、ネットで左巻きの連中が批判しているらしい。

「八紘一宇」と言ったら、日本が侵略戦争をしたときの

スローガンだから、忌まわしい言葉だと脳に刷り込まれて

いるのが反戦平和主義者だ。

「八紘一宇」と言っただけで即・右翼だと脊髄反射してしまう

連中は、アホである。

 

三原じゅん子は、企業がグローバル資本主義の中で課税回避を

していることを批判する文脈でこの言葉を使用している。

「世界が一つの家族のように、むつみあい、助けあえるような

経済、および税の仕組みを運用していくことを確認する

崇高な政治的合意文書のようなものを、首相こそが

イニシアチブを取って、世界中に提案していくべきだと思う」

 

ピケティみたいなことを主張しているわけで、右巻きの者たちを

説得する手段として「八紘一宇」を使ったわけだ。

なかなかやるじゃないか。

 

しかし麻生財務相はこれに正面から答えない。

「三原先生の世代が八紘一宇を知っているとは驚いた」などと

言って、軽くいなしてしまった。

やっぱり女だとなめられるのか?

 

安倍政権は多国籍企業に有利な政策しか取らないから、どうせ

無理な提案だっただろうが、三原じゅん子が強欲資本主義に

一定の疑問を持っていることには驚いた。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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