ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.3.16 05:58日々の出来事

仁義という言葉は好きだ


狭い世界のことだが、ライジングのコメント欄で、ちょっと

面白いなと思う議論があったので、書いてみる。

 

わしがジョジョやワンピースや北斗の拳は老後に読んでみたい

と発言。

するとジョジョファンが大喜びで、ライジング・コメント欄に

書きはじめる。

内容は知らないから、そのコメントは、わしは読み飛ばす。

特に気にしてもいない。

 

ところが、ここはジョジョの話で盛り上がる場所じゃないと

異論を呈する者が出る。

固いこと言うな、同じ漫画が好きなファン同士が交流しても

いいじゃないかと言う者がいる。

異論を呈す者は、「仁義に悖る気がする」と言う。

ここでわしは、ハッとした。

 

もし他の作家のブロマガのコメント欄で、「『ゴー宣』は面白い」

という話題で盛り上がってたら、わしはその作家さんに対して、

申し訳ないと思う。

 

たかがサブカルなんだから楽しんでりゃ何でもいいという

考えもあるが、「仁義」という言葉は好きだ。

 

わしはAKBファンだが、実はももクロやE-girls

ハロプロにも興味が少しある。

だが、あえて深入りしない。

それはわしに大きな楽しみを与えてくれた秋元康に対して、

「仁義に悖る」気がするからだ。

やっぱり古い人間なのかもしれない。

 

コメント欄は醜悪なケンカさえしなけりゃ自由。

それは原則。

これは好みの問題に過ぎないが、「仁義」と言い出す奴には

好感が持てる。

最近、高倉健や藤純子の映画をいっぱい見過ぎたせいで、

「仁義」という言葉に敏感になっているせいかもしれんが。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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