若い人はもう知らないと思うので
一から説明しておきますが、
精神科医の「香山リカ」というペンネームは、
玩具会社のタカラ(現・タカラトミー)が
人形の「リカちゃん」の本名として
プロフィールに設定した名前を
そのままつけたものです。
精神科の女医という堅そうなイメージの人が、
「あたし、リカちゃん!
おともだちになってね♪」
のフレーズで有名なリカちゃん人形の
名をかたって出てきたら面白かろうという、
いかにも80年代的なパロディ感覚による
ネーミングだったわけです。
香山リカがライターとして
デビューした80年代は
「軽薄短小の時代」とか
「面白主義」とか言われ、
パロディ文化全盛で、
真面目なことを考えたら
「ダサい、ネクラ」などと
馬鹿にされるような、軽佻浮薄な時代でした。
香山リカはそんな時代の影響をもろに受けた
サブカル系ライターとして登場したのです。
それから30余年経ちますが、
香山リカの頭脳は80年代で止まっていると、
つくづく思ってしまいます。
アイヌ問題について、
私やよしりん先生が提示した疑問に
決して答えずに逃げ回り、
代わりに「恐怖写真」を上げてくるところなど、
真面目にモノを考えず、
テキトーにお茶らかしておけばいいやという
80年代的なノリをものすごく感じます。
香山リカにしろ、岡田斗司夫にしろ、
80年代の残りカスの人間たちが最近ようやく
馬脚を現してきたことは、喜ばしいことです。
香山リカは香山リカを名乗り続ける限り、
80年代的パロディ脳から決して抜け出せません。
自分のことを「老婆」などと自嘲しながら、
それでも「リカちゃん人形」を名乗り続けるという、
笑うに笑えないパロディを
一生演じるしかないのです。
哀れとしか言いようがありません。