『新戦争論1』の感想、
今日は「ブクログ」のレビューから
1件ご紹介します!
kicks1126さんのレビュー
勇ましい物言いが“言論”として
喝采を浴びるようになってから久しい。
暴論を吐けば何かを言ってるような気になる。
それが“保守”と呼ばれ、
ついにはその代表が総理になった。
それが『戦争論』以後の歴史である。
自分ももれなくその渦の中にいた。
そしてそれは覚悟なき責任なき
“評論”ですらない井戸端の戯言だったのだ。
責任を背負うと自ずと言動も変わる。
実行を伴わなければならないからだ。
結果を求められる。
責任を背負うとは
覚悟を決めるということである。
公私ともにそれと向き合う時が来たのだ。
覚悟を決めるとは現実と折り合いをつけること。
現実を知ること。そして葛藤すること。
この作品は全く痛快ではない。
軽快に誰も切らない。
覚悟を問われる。
そんな作品だ。
「この作品は全く痛快ではない」
…一見、全くお勧めではない
かのようにも見えますが、
安直に「敵」をつくり、
それを寄ってたかって叩いて
「痛快」感を得るという、
まるで危険ドラッグで快感を
得るような(やったことないけど)
劣化した感情が蔓延している現在においては、
この「痛快ではない」思想こそが
必要であるということを、
よくわかっていただいている
言葉だと思います!