ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.3.11 07:06

3.11に思うこと


311から4年で特集番組が組まれている。

風化させないためにテレビ局も良心的なところがあるな

とは思う。

わしも震災直後は意識的に福島産の酒や食品をレストランで

選んだりしていたが、最近ではどこの県だって美味さで

競争してるのだから、分け隔てなく美味いものを食すように

なってきた。

 

しかし福島第一原発から汚染水が海に流出していると聞けば、

その周辺の海域から獲れた魚は食べたくないと思うのが人情だ。

風評被害は良くないと言っても、海に汚染水垂れ流しは事実

なんだから、やっぱり東電は批判されるべきだろう。

 

一時期、原発推進派から、東電バッシングしても無意味という

議論が出されたが、その連中は今こそ汚染水を飲んだ魚を

食いたいと実践しているのだろうか?

 

膨大な量の汚染水タンクも、いつか海に垂れ流すしかなくなる

のだろう。

放射性汚染物の最終処分場も見つかるはずがなく、限定的な

処分場とされた地域が実は最終処分場になるに決まっている。

 

国民は、利権を死守したい者たちが積み重ねる既成事実を、

なんとなく受け入れるだけ。

そういうものなんだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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