『新戦争論1』の感想、
今日は、読書管理サービス
「読書メーター」のレビューから
ご紹介します!
Y2Kさん
著者は誤解され易い人だ。何も戦争をしようという本ではない。
戦争のリアルな悲惨さを訴え、それでもその時が来たら覚悟はあるのか、
現実にそういう流れに日本は向かいつつあるんですよ、と。
もちろん著者も私も戦争など望んでいない。ではどうすればいいか。
フセイン政権の崩壊がイラクの秩序を乱し、ISISの台頭を招いた。
武力では何も解決できない。
こんな状況でもアメリカに追従していれば安全なのか?
集団に流されず、国の尊大さに操られず、
「公共性」を考えられる「個」になろう。
日常の中でできる事をしよう。それが著者のメッセージ。
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shigeさん
一気に読んでしまいました。
戦争と戦闘の違いについてや嫌韓本ブームに対する考察、
イラク戦争を分析することの重要性など読み応え抜群。
特に嫌韓本ブームについて、
「『嫌韓本』は等身大の自分に下駄をはかせる
『自己啓発本』であり『癒し本』なのだ。」との分析は見事。
また、「人は信じたい情報しか信じない」という言葉も
メディアやネットの現状をそのまま表していると思います。
最終章の竹内浩三さんの詩も感動させられるとともに、
自分自信極限状況の中でこのように思想できるかどうか、
考えさせられました。
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パン田パン蔵さん
若くして戦地に死んだ詩人、竹内浩三の詩と知性に号泣。
死にたくなかったろうになぁ。
生きて詩を書き続けたかったろうなぁ。
ひょうきんで才能に溢れた詩人が戦地で書いた詩が
「たとひおれを巨きな手が戦場につれていつても
たまがおれを殺しにきても おれは詩をやめはしない
飯ごうのそこにでも 爪でもつて 詩を書きつけよう」だぜ。
なんだって俺が生きて、この人が死ぬんだろうか。
この本では決して「自己」啓発なんかされない。
己の醜さに向き合い、ただただ世界の不条理に驚愕し、
素直に感動すれば良いと思う。
斜に構えてる場合じゃねぇぞ。
ネット見てると、ネトウヨが必死になって
「あんなもん誰も読んでない!」
と言いまくっているようですが、
そりゃ知性ゼロのネトウヨは
誰も読んでいないでしょう。
しかし、真っ当な読書家の人たちは、
確実に読んで、ひとりひとり考えて、
自分のものにしようとしているものです。
そういう人たちが
読んでくれていることが、
大きな力になるのです。