新聞広告を見てたら、新潮45の特集が「狂信テロ集団
『イスラム国』非人間的な、あまりに非人間的な」と
なっていて、ひたすら感情を劣化させて、善悪二元論を
唱えている。
やれやれ、9・11直後の風潮の再現だ。
これが一番商業的に売れるやり方だというのはわかる。
だがくだらない。
佐藤優はイスラム国のことを「現代のコミンテルン」だと
言っている。
反知性主義もいい加減にしてもらいたい。
イスラム国が一体どんな理念を掲げているのか?
子供じみた誇大妄想理念を掲げても、現在の先進国の国民が
同調するはずがない。
労働者による世界同時暴力革命がそれなりに希望となり得た
時代と、現代では背景が全然違う。
ピケティが格差社会の危機を訴えても、だからといって
共産主義がいいなどとは、誰も思わない。
イラク戦争の総括をしないで、イスラム国の残虐性のみに、
脊髄反射しているから、憎悪と敵意を煽る世論作りに励む
稚拙に堕してしまうのだ。
安倍政権を恐れて、政府の報道管制に従う大メディアばかり
の中で、「イラク戦争の総括」、それをやっているのは、
『新戦争論1』だけである。
脳を憎悪で染め上げたら、反知性主義に陥るだけだ。
じっくりこの本を読め!