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小林よしのり
2015.2.14 03:55

アイヌ語は復活できない


ひとつ真理を書いておきます。

アイヌ語は書き文字がない。音しかない。

しかも北海道の各地で、それはバラバラです。

したがってアイヌ語は次世代に伝承させることが難しい。

 

発音で伝承するためには、祖父母から子へ孫へと

伝えなければならない。

それがそもそも途絶えている。

現在、アイヌ語をしゃべれる人はいないのです。

 

曾祖母くらいの人の発音を記録したテープを参考に、

復活させようと思っても、それがアイヌ語の標準語と

いうわけではない。

 

たまたま入手したテープを基に、アイヌ語を復活させよう

と言うのなら、日本語よりも、英語よりも猛勉強

しなければならない。

しかもその言葉は社会生活では何の役にも立たない。

しゃべる相手もいない。

それでもアイヌ文化を復活させるために、

人生を棒に振る覚悟で挑む人がいるのでしょうか?

 

頑張ってください。

アイヌ「民族」運動に嵌ってる若者たちに期待します。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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