産経新聞の「産経抄」は、その極端な単細胞ぶりに呆れる。
敗戦から70年で日本人は優しくなりすぎたそうだ。
「イスラム国」は「ならず者集団」であるから、
後藤健二さんの殺害の「仇をとってやらねばならぬ」と
考えるのは、人間として当たり前の話だそうだ。
かつてはフセイン政権を「ならず者国家」と言っていたな。
それを破壊したら、イスラム国が生まれたわけだ。
わしの考えでは、戦場ジャーナリストが殺害されたのは、
「私」のレベルでは、「残酷に精神的に追い詰めて殺しや
がって、ふざけるな」という気持ちが湧くが、
「公」のレベルでは、「プロが自己責任で危険地帯に入った
のだからやむを得ない」と思う。
ましてや子供のケンカじゃないんだから、「仇をとりたい」
とは思わない。
そんな「私的感情」で、いちいち戦争を
やってたら、世界がカオスになる。
「憎しみの連鎖」はご高説ではなく、中東の内情であり、
それがわからぬほどの単細胞が、中東問題を語る資格はない。
旧約聖書の時代から続く、中東の憎しみ合い・中東の戦争に、
遠く離れた我が国が一時の「感情」で関わったら、
取り返しのつかない大失敗を犯すことになる!
そこまで「ならず者集団」に頭に来るのなら、
北朝鮮に宣戦布告しろ!
アメリカが従わぬなら、日本単独で北朝鮮を潰せ!
拉致家族を救出しろ!
戦場ジャーナリストが自ら潜入して人質になったことと、
一般市民が自国から拉致されて、永遠に帰って来ない
こととは、残酷のレベルが格段に違う!
産経新聞の劣化は果てしない。
まずイラク戦争の反省をしろ!
アメリカの義眼をはずせ!
『新戦争論1』の第12章「閉ざされた言語空間」を読め!