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小林よしのり
2015.2.5 09:56

イスラム国寄りの発言?ふざけるな!


産経新聞はアフガン・イラク戦争のときと、全く同じ手口を

使っている。

日本人人質事件の渦中の、安倍首相のエジプトやイスラエル

での言動は、問題がなかったのか?という議論をしていると、

「イスラム国寄りの発言」「テロに屈する発言」だと

批判するのだ。

 

これはアフガン・イラク戦争のときに、わしが受けた非難と

同じで、「テロリストの味方」とか、「独裁政権の味方」と

いう非難で、わしにレッテル貼りをして、小泉政権や
アメリカへの批判を封じようとした。

 

戦時体制に突っ走っていくときは、ナショナリズムが激して、

政権批判をすると、必ず「敵を利する売国奴」というレッテル

を貼られる。

全体主義に傾く世論形成を、産経新聞や、自称保守論壇や、

ネトウヨは、必ず行う。

 

戦争の質を問う議論を封殺するのが、

自称保守・親米保守で、

彼らは単なる「好戦主義者」の単細胞なのだ。

 

こういう悪質なナショナリズムに煽られて、結果として、

大東亜戦争は敗北し、日本は占領下におかれ、属国となり、

アフガンもイラクも最悪の事態を招来して、イスラム国の

誕生に繋がったのである。

 

わしは産経新聞ら自称保守こそが、悪質な「亡国の愚民」

だと思っている。

 

アイヌ「民族?」問題を見れば、議論そのものを封殺する

体質は、右派も左派も同じであるのだが。

 

右も左も、全体主義者には警戒せよ!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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