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高森明勅
2015.1.24 21:00

印象深い1ページ

引き続き『新戦争論1』について。

戦争と戦闘の違いを知っているか?」の章も、
いかにも小林よしのりさんらしい強烈な1本。

単なる「戦争」と「戦闘」の概念整理などではないので、要注意。

読み終えて以前、小野田寛雄さんから聞いた言葉を思い出した。

「(ルバング島で)日本本土が米軍に占領されたことは
知っていました。
でも、
それくらいで日本が降伏するとは思わなかった」と。

この言葉に、私は強い衝撃を覚えた。

「それくらい」って…。

あの頃の日本人はやはり恐ろしい。

昭和天皇ご自身が直接、国民に終戦を呼び掛ける玉音放送でしか、
戦争を終わらせることが出来なかったのも、当然だ。

この本で最も印象に残ったのは408ページ。

不覚にも涙ぐんでしまった。

誤解、曲解されることも多く、様々な虚像が独り歩きしている
小林よしのりという人物の実像、
本質が、
そこには鮮やかに描かれている。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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